公務員の退職に向けて

公務員の退職

このページでは、私が公務員の退職を考え始めてから実際に退職するまでの間、職場にどのように伝え、どのような手続があったか、などについてご紹介したいと思います。

ちなみに私は、市役所で係長でした。

退職について上司に相談

退職する前年度末の3月(つまり、退職するちょうど1年前)に、直属の上司(副課長)に、軽く話をしてみました。

その時点では、気持ちの中ではほぼ退職する気持ちに傾いていましたが、まだ決意できていない段階でしたので、「アフィリエイト収入が伸びてきたので、市役所辞めようかな~、どうしようかな~」と迷っているというような軽い相談です。

その上司には、以前からアフィリエイトの話をしていましたが、そもそも、公務員がアフィリエイトをしても大丈夫なのか人事に確認してみた方がよい、と助言されました。

人事課にアフィリエイトについて非公式の相談

そして年度末の3月末、もし人事にダメだと言われたら即退職しても構わない、という気持ちで、人事課の知り合い(副課長)に非公式でメールで相談してみました。

そのメールには、10年前に、人事課の職員から公務員がアフィリエイトをすることは問題ないとの回答を得ていることも添えました。

すると、一度口頭で確認をとってもらっているが、現状を確認したいため「兼業許可申請」を出してもらいたい。との回答でした。

許可申請となると、どう考えても許可がおりるとは考えられません。それなりの騒動になり人事課に無駄に手間をかけるのも申し訳ない、どうせ退職するんだから、という思いから、とりあえず4月当初という時期だったため、また落ち着いたら申請します、とだけ伝えてそのまま申請せずに放置することにしました。

課長に退職について相談

7月になり、所属の課長に、今年度末で退職しようと考えており、まだ最終決断ではないが、年末頃に答えを出そうと考えている旨を伝えました。

かなり驚かれましたが、まだ決心したわけではないということもあり、理由や今後のことなどを話して、その場は終わりました。

その後、課長から、1ヶ月に1回程度、現状を聞かれつつ、気持ちに変わりはないことを伝えました。

人事課への手続の確認

そして9月になり、意向の変化はないことを確認された際に、後任の職員の希望を人事課に伝えるため、必要なスキルや候補者について情報提供の依頼がありました。

10月になり、今度は11月に次年度に向けた人事のヒアリングがあるため、その場で具体的に名前を出して人員の話をするとのことでした。

そして、そろそろ人事課に退職の手続きの確認を、ということで、課長から人事に退職願の書類を入手してもらいました。

人事としては11月末までに提出してもらえるとありがたいとのことでした。部としては、人事ヒアリングまでに、ということで、11月頭頃に提出することになりました。

周辺への報告

10月辺りから、役所内の親しい知人に伝え始めました。

周りの反応としては、「雇ってくださいよ。」といった反応が多かったですね。みんな辞めたいと思ってるんですね。。

「辞めるという決断ができて、うらやましい。」という声もありました。自分は世間体を気にして辞めれないと。

自分もあと〇年で辞めようと思っている、という人も二人いました。

おめでとう。応援するわ。壮行会をしよう。といった声もかけてもらいました。

退職願の提出

11月1日、退職願を課長に提出しました。課長から人事課へ提出するとのことでした。

そして、部長・次長に報告です。

部長からは、これまでお疲れさまでした。ありがとう。3月末までの間、後輩に知識の伝授をよろしく頼む。これからは市役所の外から支援をしてもらいたい。君の代わりになるような人はそういない。君がいるおかげで安心していられた。沈んだ暗黒時代に来て、この部を立て直してくれた。人間関係の問題なら人事異動でなんとかしてやる。辞めても市内にいてくれればなんとかなる。まだ撤回できるから、いつでも撤回してくれ。

といった有難いお言葉をいただきました。

係員への報告

係員への周知については、課長とも相談のうえ、タイミングを見計らってすることにしました。

11月中旬に、係員二人にカミングアウトしました。

係員からは、「おめでとうございます。」と声を掛けられました。

これからの有給消化について、毎週1日ずつ休もうと思っていると相談したところ、週に1日と言わず、もっと思い切って。私ならもっとガバッと休む。と言ってもらいました。

有給休暇の消化開始

11月下旬から、週に1日ずつの有給消化を開始しました。この時点で残日数は35日ありました。

週に1日ずつ休んでいけば、残20日まで減らせます。ただし、私の場合、さらに振替休暇も20日残っていますので、40日分の休暇を流すことになってしまいます。。

とういことで、とりあえずは週1日ずつで、残りは様子を見ながら年度末にガバッと取る、というような方針でいくことにしました。

有給休暇のペースアップ

やはり、年度末にガバッと休むのは難しいと判断し、週に2日ペースで休むことを周囲に宣言しました。

この時期ぐらいからは、仕事に行くことが時間のムダで、何の意味もない。それどころか、行けば行くほど損失が発生している。即、辞めたい。という気持ちでした。

年が明けて

私が退職することを年賀状に書いて送ったこともあり、年始からは、色んな人から声を掛けられるようになってきました。

やはり、おめでとうございます。というのが多いですね。市役所を中途退職できることは、市職員にとっては、めでたいことなんですね。

その他にも、

・市内に住んで、市民税納めてくれよ。

・今年最初で最大の衝撃!

・雇ってほしい。

・がんばってください。

・応援してる。その収入やったら俺も辞める。

などといった声もありました。

ランチに行ったり、飲みに行ったりしました。

中には、自分も辞めたいとずっと思っていて、株や投資をやっているという人もいましたね。

退職関係の手続

2月下旬に、労働組合の退職餞別金の手続がありました。

3月上旬に、人事課から退職説明がありました。退職金は、1,000万円弱とのことでした。

送別会

新型コロナの関係で、組織的な送別会などはキャンセルになってしまいましたが、昔の職場の有志で送別会をしてもらいました。

退職相談

3月中旬、後輩からメールが届きました。

私が退職するという噂を聞き、話を聞かせてもらいたいとのこと。

仕事が終わってから時間をとって、喫茶店で話をすることになりました。

かなり真剣に退職を考えているようでした。どうやって稼げる仕事を見つけたのか、詳しく聞かれましたね。

挨拶回り

3月下旬は、色んな人からランチに誘ってもらいました。

3月26日に人事異動の内示が出ますので、その前日の3月25日に、お世話になった人で、直接お話ができていない人に、挨拶に回りました。

そして、3月26日の朝に、その他のお世話になった人にメールを送りました。

そして退職

3月31日、退職の日は「退職発令式」がありました。

周りは、定年退職の人ばかりでした。

市長から挨拶があり、写真撮影。そして、記念品(壷)の贈呈がありました。

その後、職場に戻り、最後のお別れに、課員にお菓子を配りました。

そして定時になり、課内で記念品と餞別、花束をもらい、部内であいさつをして、私の市役所生活が終了しました。